猫を遺産目録に記載する
私は猫が好きです。
現在は飼ってはいませんが、30年で4頭の猫を見送りました。
私はおひとり様なので、猫の行く末にはしっかり考えました。
具体的には、遺言執行者を指定したガチの自筆証書遺言を書き、そのなかで猫を遺贈する形をとりました。
私の遺産目録に預金や自動車と一緒に、動産「猫」も記載しました。
「猫」の特定と記載
こんな感じで書きました。
1.猫
(1)昭(あき) 仁(ひと)
性 別:オス
年 齢:12歳(遺言書作成当時)
猫 種:雑種(サバトラ)
(2)讃(さ) 良(らら)
性 別:メス
年 齢:7歳(遺言書作成当時)
猫 種:メインクーン
ただ、今みると特定があまい気がします。
・体長、体高
・マイクロチップ番号
もあった方がいいでしょう。
一緒に猫の特徴(しっぽが曲がっている、耳がきれている)がわかる写真、マイクロチッについては登録申込書の飼い主控または登録完了通知も添付しておけば特定できるでしょう。
「猫の特定」といえば、飼う意思もないのに大量の猫たちをボランティア団体から引き取った人物に対してボランティア団体が猫の引取りを求めた訴訟がありましたが、「猫の特定が不十分」ということで猫の引取りは認められず損害賠償のみ認められたという裁判例がありました(大阪地裁平成17年(ワ)第7595号)。
これは特殊なケースですが、「猫の客観的な特定」について工夫が必要になることを示唆してくれます。
さて、今日も書面をつくりましょうか。