出張ついでの東京駅での(歴史好きの)お楽しみ

 時効中断のため、なんとしても今日中に訴状を大阪地裁に提出しなくてはいけないことになりました。郵送では間に合いません。

 そこで、私が直接、大阪地裁に訴状を提出しに行くことになりました。往復の新幹線キップとともに、お駄賃として車中での駅弁購入費を受け取り東京駅へと急ぎます。

 慌てふためいて新幹線、地下鉄を乗り継ぎ、無事大阪地裁へ駆け込み、なんとか今日中に訴状を提出することができました。

 「少しは観光してきていいですよ」

と弁護士に言われていましたので、裁判所近くの中之島公会堂など歴史的建造物を堪能しましたが、一番楽しみにしていたスポットは実は東京駅ナカだったのです。

浜口首相遭難現場

 東京駅は個人的に利用することがあまりない駅です。ですから、改札内にあるという「東京駅の浜口雄幸首相が暴漢に襲われた場所」には行ってみたかったけれどチャンスがなかったのです。この機会に見てみることにしました。

 ネットの情報では「新幹線ホームから在来線の乗り換える通路のあたり」とありました。それらしい場所を探しましたが見つからず、インフォメーションセンターのお姉さんに場所を教えてもらいました。

 床に小さなポイントマークが示されており、近くの柱に『浜口首相遭難現場』という解説プレートがありました。私一人が床のマークをガン見していましたが、あまり周囲の人たちは関心がなかったように普通に通り過ぎているので、高まるテンションをおさえました。軍縮、国際協調を掲げた宰相の受難を思い、胸が熱くなりました。歴史の動いた現場に行くのは、楽しいですね(あくまで個人の感想です)。


 原首相遭難現場

 遭難現場をもうひとつ。こちらは改札の外、丸の内南口改札切符売り場付近が大正時代の平民宰相原敬が暴漢におそわれて命を落とした現場です。

 床のポイントマークと壁面の解説プレートという構成は同じです。こちらは切符の自販機の隣なので、場所がわかりやすかったです。

 東京駅はさまざまな歴史がつくられる現場なのです。駅舎自体が時古りした美しい建物ですから、ただ歩いているだけでもウキウキする場所です。うふふ、役得。