私は猫センサーを内蔵しています
私は人生の半分以上を猫と歩んできました。猫たちを愛し、もしものときのために、知識を総動員して猫たちを守る自筆証書遺言も書きました。
現在は、猫たちを見送って、猫はお休み中です。
しかし、死なれても猫たちへの愛情は変わらないし、あいかわらず猫が気になります。どうやら猫センサーが内蔵されてしまっているようなのです。
猫センサー内蔵
猫センサーが内蔵されていると、街を歩いているときに植え込みの陰や路地裏に潜んでいる猫の姿を目ざとく捕捉します。また、ベローチェがふちねこキャンペーンを始めると周囲にコーヒーを振舞ってふちねこをもらったりします。つまり頭のなかは猫ラブ一色なのです。
おそらく、猫は知らぬ間に、猫好きの人間の脳内に猫センサーをインストールあるいは埋め込んでいるのだと思われます。猫センサーはつねに稼働し続け、人間に無意識に猫をさがすよう仕向けているのです。
私はツイッターで、あの猫公務員Larry the Cat(英国首相官邸付ネズミ捕獲長)、Gladstone(英国財務省付同)、Palmerston(英国外務省付同)をフォローしています。すると、世界中のネコバカツイートがひっかかってきます。猫センサー内臓型人間はワールドワイドに存在するようです。世界のあちらこちらで、猫たちはまんまと人間たちをたらしこみ続けています。
英国の中枢部にこれだけ猫が入り込んでいるところをみると、もしかしたら猫たちは世界征服を狙っているのかもしれません。
かつてテレビ東京で「週刊ニュース新書」という番組がありました。硬派な報道番組でしたが、何の説明もなくスタジオ内を猫がちょろちょろしているのが名物でした。彼は「政治猫まーご」と呼ばれ、永田町では「まーごを知らない政治家は大物とは言えない」と言われている、と番組司会者の田勢さんが番組ブログで書いてました。永田町にも猫は勢力を拡大していたのです。
かつては猫の寿命は15年くらいと言われていましたが、最近は20歳をこえて頑張る猫たちも増えているようです。猫センサーを内蔵されてしまった人間は彼らを最期まで守らなければいけません。彼らが世界征服を完了する日まで。