あらゆる経験はこれからの糧になる…かも
物損の計算のため被害車両の市場価格を調べるよう言いつかり、車検証のコピーを渡されました。
車名はBMW、高級車です。型式から種類を見ていきます。
すると、「BMWのクーパーS」と判明しました。
まてよ、BMWのクーパー? Mシリーズとか3シリーズとかではなく?
なんだか違和感をおぼえましたが、「そうかローバーはBMWの傘下に入ったんだった」と思い至りました。
かつてイギリスのローバー社が製造していたローバーミニは、歴史のある名車でした。車好きでない人でも小っちゃくてかわいい姿はわかると思います。
ローバー社のミニは製造を終了し、現在はBMWがかつてのミニのフォルムを踏襲した「MINI」シリーズを製造しています。
私は、最近は自分の車を持っていませんが、かつては走り屋をやっていました。
若気の至りが仕事に活きる
23歳のときAT限定の免許をとりました。
その後、車にハマり、『頭文字D』にハマり、ドリキンを愛し、気がついたらAT限定を解除してMTのシルビアを乗り回していました。
毎晩保土ヶ谷カントリーの外周道路で走り込み、ストップウォッチで自分のタイムを計測したりしていました。
今思えば、ものすごい危ないことをしまくっていたものです。
週末には、宮ヶ瀬や大垂水、ときには箱根まで遠征したものです。
ひとりでただ黙々と走り込むのが楽しくて仕方ありませんでした。
当時は車が好きすぎて、ひとりで東京モーターショーを観にアクアラインを通って幕張(当時はもっと大規模でした)までシルビアを走らせたりもしていました。
また勉強熱心な私はドラテク本(レーサーなどが執筆したドライビングテクニックの指南本)を読み漁りました。
好きなことはいくらでも学べました。星野一義氏、土屋圭市氏、片山右京氏は私の神様です。
楽しかった若気の至りが、今、交通事故の訴訟資料をつくったり損害計算をしたりする仕事に案外役に立っています。
車の大まかな構造がわかること、メーカーや車種、そういったものに詳しいこと、車の動き(内輪差、ハイドロプレーニングなど)が感覚的につかめることは交通事故の概要を理解する手助けになっています。
ただただ好きで身につけたことが、めぐりめぐって役に立っています。
どんなことでも糧となり、やがて実となるということでしょうか。
なんでもやってみることですね。
さて、今日も赤本基準で損害計算しましょうか。