2月の第一金曜日は弁護士会館ブックフェス

 2月の第一金曜日は弁護士会の選挙です。弁護士でない私たちには関係ない行事ではありますが、私にとっては『赤い本』の新しい版の出る日、またはなぜか弁護士が紙袋いっぱいに本を買いあさってくる日、という認識です。

弁護士会館ブックフェス

 なぜ投票に行ったはずの弁護士が、ガサガサと本を詰めた紙袋を下げて帰ってくるのか、長年の謎でした。

 しかし、自分が損害計算の仕事を始めて、マイ『赤い本』を発売当日に買いに行って謎が解けました。

 選挙の日は多摩支部以外の東京中の弁護士が投票のために弁護士会館にやって来ます。それを目当てに『赤い本』の発行元日弁連交通事故相談センター東京支部をはじめ、法律書を発行している出版社が、弁護士会館1階ロビーにワゴンを出しているのでした。

 なるほど、これなら、ついひっかかってしまって買っちゃいます。どうせ『赤い本』は買うことになるし、ついでに…となります。『赤い本』のブースの人たちはハッピを着ていてお祭りのテンションで楽しそうに売り子を務めています。まさにフェス。私もお祭りの気分にうかされて、つい相続法についての安くない本を買ってしまったことがあります。お祭りの独特な高揚感は、お財布のひもを緩めてしまう魔力を秘めているものです。
 幼いころ、地元のお祭りの宵宮で、お面とか変なキャラクターのぬいぐるみとかを欲しがって親に買ってもらった記憶がよみがえります。その時はすごく魅力的に思えるのに、一晩寝ると気持ちが嘘のように覚めてしまう物を買ってしまうのが、お祭りの持つ魔力なのです。
 そういえば、赤い本と一緒に買った相続法の本は、一度も開いていません。

 ちなみに、東京都行政書士会の役員選挙は直接選挙ではなく、各支部から選出された代表者による間接選挙制をとっています。東京会所属の行政書士は6,000人以上いますので、全員投票というのは大変だからだと思うのですが、弁護士さんもあの人数でも本人が直接投票に行くスタイルを貫いているのですね。

 フェスができるくらいの集客が見込める選挙の日、ノリとしてはアメリカのエレクション・デーのようなものでしょうか。日弁連の会長はどなたになるのでしょう。

  ま、私には関係ないから誤字脱字チェックでもしましょ うか。あ、先鋭、3ページ目以降の項目番号がズレちゃってます。

今年の赤い本。色味は同じでデザインが違う