給料債権もファクタリングしちゃう?

 「ファクタリング会社」がわからず、ネットで調べました。未決済の売掛金債権を買い取ることを業とする会社だそうです。中小企業などが、決済日を待たずに必要な運転資金の調達のために利用するものです。手数料を差し引かれはしますが、売掛金をすぐ現金化することができるというメリットがあります。

 あくまでも借り入れではないので資金があれば貸金業のように許可もとらずに開業でき、利用する側にしても自分の手持ちの債権を譲渡するので「借り入れ」にはなりません。

 ネットで検索してみると、ファクタリング会社は、売掛金専門をうたう会社もあれば、診療報酬債権を専門とする会社もあるようです。そして、会社の債権ではなく個人を対象にした給料債権をファクタリングする会社も存在しているのです。

 給料をファクタリングで即現金化

 お給料日にお給料をもらえる権利である給料債権を譲渡し、給料日前に現金を支払ってくれるというのが給料ファクタリングです。借金ではないから、ブラックの人も利用できるし、業者によっては会社への在籍確認もしないのでこっそり、しかもすぐに現金が手に入る、というのがうたい文句です。

 給料債権の譲渡可能性については、ここではふれません(労働基準法、特定商取引法など話が複雑になりますし)。ただ、便利な分だけこわいと思ったポイントを指摘します。

  • 貸金業者ではないので金融庁の指導に属さない   
     貸金業をするには貸金業許可が必要です。許可を得るにはハードルも多いし、行政の指導にも服します。消費者保護の観点からすると、行政の指導が及ぶほうが安全です。
  • とても重要な書類を提出させられる

ということです。
 

運営会社について少し調べてみる
 ネットでヒットした給料ファクタリング会社からランダムに選んだ3社について、HPで開示している情報をもとに、国税庁の「法人番号公表サイト」で検索してみました(このサイトは、登記している法人に必ず付されている法人番号を検索するサイトですが、設立年月日や登記履歴くらいは確認できるのです)。

 それによると、3社は古くて3年目、新しいところで1年未満の設立から日が浅い会社ばかりでした。そして、そのうち2社は法人名とネット上の屋号が別になっています。

 また、設立した場所から本店所在地が変わっています。3社ともです。たまたまでしょうが、不思議な一致です。

 でも、私がいちばんこわいのは、お給料日に1円もお給料が手元に残らないということです。その先の1か月の生活を考えると、かなり給料ファクタリングを利用するのは難しいと思いました。

 日本ファクタリング業協会HPの相談事例を読むと、なおさら強くそう思います。

さて、今日も、書面をつくりましょうか。