会社の自己破産の申立の準備です
会社の破産手続の準備をしています。個人の破産はちょくちょくやっていますが、法人は久しぶりです。
書式一式は弁護士会の会員サイトで入手できました。申立書などをみながら、依頼者に用意してもらう書類や聞きたいことのリストアップをしていきます。
そのなかで、ちょっと考えてしまったのが「取締役会議事録または取締役の同意書」です。
破産決議をしたことを証明する書面
会社が破産するということは会社が終わるということです。
「取締役会議事録または取締役の同意書」は会社内で破産手続をとって会社を終わらせると正式に意思決定したことの証明する文書なのです。
添付するのが「取締役会議事録」なのか「取締役の同意書」なのかは、会社の登記事項証明書をみて「取締役会設置会社」かどうかで判断します。会社法に定める一部の重大な事項(たとえば合併とか)は株主総会での決議が必要ですが、会社の大体の意思決定は取締役会があれば取締役会が、取締役会がない会社は取締役による話し合いで決めます。決議した機関の議事録を「会社が意思決定したよ」の証明書とします。
取締役会がない会社なら、会社法上株主総会で会社の意思決定ができることになっていますから、「取締役の同意書」の代わりに「株主総会議事録」でも大丈夫だと思います。
また、取締役が1人だけ、株主1人だけという会社もあります。そうすると同意もなにもいらないのではないか?その1人の取締役自らが自己破産の申し立てをするなら、反対する人は誰一人存在しませんよね。
ここはもう少し調べてみようと思います。
その他の会社の自己破産で用意するもの
これから事情をうかがいながら必要書類をお願いするとして、まずはこれらをお願いしましょう。
・委任状
・過去2事業年度分の預金通帳
・過去2事業年度分の決算書類
・過去2事業年度分の確定申告書
・会社の事業内容がわかるパンフレットなど
・定款
・売掛金、買掛金、借り入れがわかる書類
あとは申立書類をつくりながら、必要な書類をご用意いただきます。
さて、最初は債権者目録からつくりましょうか。