すぐにわかっちゃう人はやっかいです
委任状など書類の書き方をお客さまに説明することがあります。
ここにこう書いて、あそこに捺印して…とゆっくりめに説明していくのですが、不安になるリアクションがあります。
すぐにわかっちゃう人がやっかいなのです。
話聞いてる?
すぐにわかっちゃう人は、話の腰を次々に折っていきます。
二言三言の説明で、「あ、わかりました」とぶった切ります。
わかられたのなら仕方がないので、次の説明に移ります。
そうすると、また「あ、わかりました」で説明終了です。
理解していただけているのなら問題はありませんが、あまりにもさっさと話をぶった切られると説明する側は不安になります。
こちらは理解していただきたいから、うっとおしいかもしれないけれどゆっくり説明しているのです。
私も身に覚えが…
といいながら、私も「あ、わかりました」をしていることがあります。
戸籍などを役場にとりに行くとき、窓口の担当者さんの戸籍についての丁寧な説明を「わかっています」と止めます。
一般来庁者向けの説明をプロの私にされても意味がないからです。
いま、落ち着いて考えたら、結構私も失礼な物言いをしていたかもしれません。
以後、気をつけます。
それはさておき
わかりきったことであろうと最後まで聞いて、その上で質問してくださる方は安心です。
十分に説明をできたら、こちらもほっとしますし、補足の説明をしやすいです。
単純に、最後まで話を聞いてくれる人は信頼できるように感じられます。
ということで、自分が人に何かたずねるときにも、できるだけ最後まで説明を聞くよう心がけています。
途中、わかりきった説明がはさまっていてもそのまま説明を促します。そうすると、風通しがよくなる気がします。
風通しのよい関係では、お互いにやりやすくなります。
すべて話を聞いた上で、「私はあなたの説明をこのように理解しているが、合っているか」と自分の理解を開陳して相手とすりあわせできれば、お互いに安心できると思います。
一見まどろっこしいやりとりに見えますが、中途半端にわかったことにして、お互いにどこまでわかってどこがわからないのかがわからない迷宮に入り込むよりも、短い時間ですむはずです。
これからの課題は「わかっちゃった人」が実際にどこまでわかっているかを失礼の内容に確かめることです。
さて、今日も書面をつくりましょうか。