時間をかけて家屋番号を特定してくださりありがとうございました

 今日は法務局の方に本当によく助けてもらいました。ただ感謝です。

 目的は、家屋番号のわからない建物の登記事項証明書をとることでした。

 ふつうは家屋番号がわからなくても、住居表示から底地の地番を割り出して、「その地番上の建物」を頼めば問題なく建物の登記事項証明書は取得できます。

 ただ、今回の対象建物は家屋番号だけでなく、底地の地番もはっきりしなかったのです。

底地の地番がはっきりしない

 対象建物の底地の登記事項証明書があったので、みてみました。

 すると、現在は大きな1区画の土地ですが、合筆と分筆をくり返しています。

 現在の広い底地の上には何棟も建物が建っています。「この地番上の建物」といっても、どの建物が対象建物なのか特定ができません。

 さらに言うと、対象建物の建築年月日もわからないので、底地が分筆と合筆をくり返した、どの状態のときの、どの底地に建築された建物かもわかりません。

 依頼者の話によると、この底地の一帯は歴史のある土地だそうです(詳しく書くと場所が特定されてしまうので書けないのが残念ですが、戦後の貴重な話を伺うことができました)。現在の権利関係になるまでに相当複雑な経緯があったようです。お手上げです。

できるかぎりの情報収集

 家屋番号はわからなくても、確かに建物は存在しています。所有者もはっきりしています。できる限り対象建物を個別具体的に特定できる資料を集めました。

 付近の町内会の現在の地図とブルーマップのコピーをとりました。調べてみたら町内の古い時代の地図にいきあったので、そのコピーと、所有関係がわかる契約書(物件の特定がはっきりされていないものでしたが)のコピーも用意しました。

 建物を特定できた!

 いざ法務局へ。受付で事情を話してかき集めた資料を預けて対象建物の登記事項証明書をお願いしました。

 しばらく待っていると、係の方から閲覧室へと呼ばれました。

 係の方は、私が渡した地図などの資料と所有者の名前から建物図面を割り出し、そこから対象建物を特定し家屋番号を確認した、と丁寧に説明してくださいました。手数をおかけしたようですが、間違いなく対象建物の特定がなされていました。見事です。すごいです。ハグしたいくらいすばらしい。

 調査報告のために、建物図面も登記事項証明書と一緒にだしてもらって一件落着です。なんとかなってほっとしました。

 入力のデータが多ければ、プロは結果をだしてくれます。こちらが調査を尽くしてお願いすれば、時間をかけてそれだけの成果を返してくれるのです。

 わからないことがあってプロの仕事を必要とするときは、できるだけの調査をして情報をかき集めてお願いすればなんとかなるようです(多分)。

 さて、今日はこの件の報告書をつくりましょうか。