令和になっても紙と収入印紙と切手で裁判手続しています

来月から消費増税にともなって郵便切手も値上がりします。

 とすると、訴訟提起用の郵券も変わるのか?

 今日現在(9月11日)、東京地裁ではHPの郵券の内容に変更はありませんでした。

「82円切手」とかは「84円切手」になってしまうのだから代わるはずです。

今度裁判所に行ったときに確認しようと思います。

裁判手続をする場合、請求額(訴額)に対応する収入印紙と、送達など郵送手続に使う切手を訴状と一緒に提出します。

慣れてしまって気づきませんでしたが、確定申告や登記申請、大抵の行政手続きがネットでできるというのに、こと裁判手続については私の知っている25年くらい、変わっていませんね。

2004年民事訴訟法改正

この法改正を聞いたときにはすぐに訴状の電子申請とかができるようになるものだと思いました。

しかし、電子化されたのは支払督促ぐらいです(私は紙で申立てしていますが)。

いまだにファックスと郵送で、書類のやりとりをしています。

事務所のなかは過去の裁判関係書類でごちゃごちゃです。

スキャナーで読み込んで保存すれば良いのですが、なんとなくそのまま野積みになり、ときどき「崩落事故」がおこります。

郵券の現金納付

収入印紙もそのまま、訴状に貼って提出します。

うちでは切手も現物で提出しています。

裁判所の指定する種類の切手の組み合わせを用意し、訴訟終了後に余りを返してもらうのです。

裁判所指定の売店では「地裁の民事訴訟1セット」とお願いすれば、提出用セットで売ってくれます。

現金納付の方法は納付・還付の手続がおっくうで使ったことがありません。

なにしろ切手の現物は、あれば使い回せるし受け渡しもラクなのです。

まったくそのまま変わっていません。

郵券の電子納付

今日初めて知ったのですが、東京地裁は郵券は現金だけでなく電子納付も可能なようです。

事前に『電子納付利用者登録』をする必要があるみたいですが。

令和2年度の予算の概算要求に関連予算が盛り込まれ、早ければ再来年には実現されるかもしれません(読売新聞8月31日記事)。

事務所が少しはすっきりするのかしら。

では、今日も書面をつくりましょうか。